こんにちは、なこです。
仕事がうまくいかない。
毎日忙しく過ぎ去っている。

毎日を過ごすだけでいっぱいいっぱい!
自分のこれからの人生に悩む。
仕事や家事・育児、やることがたくさんあって、その日をやり過ごすだけで精いっぱい。
今自分がしていることは本当に意味があるのか、これからどうしよう。
そんなことを思ったことはないですか?
今日は、映画化されたことで話題となった森下典子さんのエッセイ『日日是好日』を紹介します。
私がこの本を手に取ったのは、樹木希林さんと黒木華さんが出演された映画化になったのがきっかけでした。
本屋に平積みされていて、表紙のやさしい雰囲気にも惹かれて、ふと購入した一冊です。
正直、当時の私は毎日がただただ慌ただしく、先のことばかり考えていました。
代わり映えのしない同じような毎日。仕事もこのままでいいのかと悩みながら、立ち止まっていました。
この本を読んで、今この瞬間”を五感で味わうことの大切さに、改めて気づかされました。
この記事では、本の紹介と、「同じ日は1日もなく、毎日がよい日」と感じ、「今を生きる喜び」を感じることができるようになります。
『日日是好日』とは
あらすじ・要約
著者の森下典子さんが、20歳のときに「なんとなく始めた」茶道。
最初は複雑な作法や意味の分からないルールに戸惑いながらも、先生の教室に毎週通い続けます。
茶道の世界には、「正解」や「効率」はありません。
ただ季節を感じながら、静かにお茶を点てる。
お湯の音に耳を澄まし、茶室に飾られた掛け軸や茶花の意味を知る。
和菓子の色や形に四季の移ろいを見つける。
そんな稽古を積み重ねるうちに、著者は「自分の心の変化」や「生き方のヒント」を少しずつ受け取っていきます。
そして気づけば25年と茶道を続けていた。
積み重ねの日々のなかで、「今日という日をそのまま受け止める」心を育んでいく、静かな成長の物語です。
「日日是好日」とはどんな意味?
今日の一日は二度と来ないかけがえのない一時であり、全身全霊をこめて生きることが好日を見出すことに繋がります。 自らの生き方に好日を見い出すことが大切である。
簡単にすると、
という意味だそうです。
毎日が同じように見えても、ほんの少しずつ違う。
その違いに気づけたとき、日常はもっと豊かに感じることができるでしょう。
本では、五感を通じて毎日の少しずつの変化を訴えかけてきます。
日々の暮らしに取り入れたい『日日是好日』の考え方
一滴一滴、積み重ねた先に見えるもの
本の中に、特に印象に残っている言葉があります。
一滴一滴コップに水が溜まっていく。やがていっぱいになって、表面張力で盛り上がった水面に、ある日ある時、均衡を破る一滴が落ちる。そのとたんに一気に水がコップの縁を流れ落ちる。
毎日同じようなことの繰り返しでも、確実に何かが積み重なっている。
そしてある日突然、「これか!そういうことか!」と視界がひらける瞬間がくる――。
この言葉は、仕事や育児、家事にもすっと当てはまる気がして、今も心に残っています。
五感を使って、今この瞬間を味わう
この本では、茶道の所作や空間が五感をフルに刺激することが繊細に描かれています。
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お湯がしゅんしゅんと沸く音
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お茶を点てる音
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雨の音、風の通り抜ける感覚
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季節ごとの掛け軸や茶花、茶菓子
- 茶室に入るときの一礼、静けさ
普段の生活ではなかなか気にとめないことでも、こうして一つひとつ丁寧に向き合うことで、「今ここ」を味わえる。
私自身も、育児や家事のすきま時間にふと立ち止まり、「あ、今日の風は気持ちいいな」「子どもの声が響いてるな」と思える時間が増えました。
特に子供と過ごすようになってから、今まで気にしなかった天気や自然の音により気が付くことが増えてました。
茶道を知らなくても、心が整う一冊
私は茶道の経験はありません。
和菓子は大好きですが、季節や時期を考えて和菓子を食べていませんでした。
でも、この本を読むと、まるで茶室にいるような静けさと、凛とした空気に包まれます。
そして、花、掛け軸、お茶菓子によって季節を感じることができます。
茶道はただの作法ではなく、「暮らしの中で、心を整える方法」のひとつ。
読んでいると、主人公と一緒に自分が茶道をしているように感じます。
良い日も、悪い日もあります。
それでも同じことを繰り返してしていくことで、違いに気が付くことができる日がやってきます。
そして、何気ない毎日の繰り返しではなく、「今日」という日が、二度と同じ日はない「大切な日」となっていくんだと思います。
こんな方におすすめ
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育児や家事、仕事に追われている方
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今の自分や未来にモヤモヤしている方
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静かな時間がほしい方
- 茶道や和の文化、季節の移ろいに興味がある方
気になったら、ぜひ読んでみてください。
まとめ 変わらない毎日の中にある、ささやかな幸せ
今回は、「日日是好日」を紹介しました。
『日日是好日』という言葉には、
「今日という日は二度とは来ないかけがえのない一日だから、一日一日を大切にしなさい。」
という意味があります。
うまくいかない日、疲れた日、なんでもない普通の日。
そのどれもに意味があり、豊かさがある。
この本を読んでから、「今日」という一日を少しだけ大切に思えるようになりました。
忙しい毎日を過ごしている人こそ、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が何かのきっかけになると嬉しいです。
ありがとうございました。
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