- もう10ヶ月なのにハイハイしない
- ハイハイをとばしていきなり立とうとしている
- ハイハイの時期が短くてすぐ歩き始めた
- 発達が遅れているのかな…と不安
こんな心配してませんか?
はじめまして、理学療法士(PT)ママのなこです。
病院で15年以上、赤ちゃんから大人まで体の動きや発達を専門に見ています。
ハイハイしない・少ないことは、育児中によく聞かれるお悩みのひとつです。
結論からお伝えすると、
ハイハイをしない・少ない赤ちゃんは一定数いますが、問題はありません。
ただ、ハイハイには発達上とても大切な役割があるので、できる範囲で促してあげることをおすすめしています。
この記事では、PT視点でハイハイの大切さと、家でできる促し方をわかりやすく解説します。
この記事を読むとわかること
・ハイハイが発達に大切な理由
・家でできるハイハイの促し方
・受診の目安
ハイハイについて悩んでいる人は、最後まで読んでみてください。
ハイハイはいつから?
赤ちゃんのハイハイは一般的に生後7~9ヶ月頃から始まります。
厚生労働省の調査データでは、
生後7~8ヶ月で約半数
9~10ヶ月で9割以上
がハイハイできるようになりますが、個人差が大きいのが特徴です
多くの赤ちゃんが手と膝を使って移動を始めるのは生後8ヶ月前後です。
早い子は6ヶ月頃からずり這い(お腹を這わせて進む)が見られ、遅い子は10ヶ月以降やハイハイをスキップしてつかまり立ちに移るケースもあります。
発達速度、体格、環境(床の広さや遊び方)で差が出ます。
ハイハイしない子も珍しくなく、つたい歩きから歩行へ進むパターンも正常範囲内です。
ハイハイしない・飛ばしてつかまり立ちは大丈夫?
ハイハイしない赤ちゃんはどのくらいいるの?
実は、ハイハイをほとんどせずに立ち上がる赤ちゃんは珍しくありません。
ずりばいやお座りから、直接つかまり立ちに移行する子もいます。
研究や調査によって差はありますが、
一般的には 10〜20%前後 の赤ちゃんが、典型的な「四つ這いのハイハイ」をほとんどしないと言われています。
なので、ハイハイをしないからといって「異常」というわけではありません。

私の子もハイハイをせずに、ずりばい→お座り→つかまり立ちをしました。
ハイハイしない・少ない場合に考えられる理由
PTの視点から見ると、以下のような理由が考えられます。
- うつぶせ遊びが少なく、腕や体幹の筋力が十分に育っていない
- フローリングなど床が滑りやすく、ハイハイしにくい環境になっている
- 抱っこやバウンサーで過ごす時間が長く、床で動く機会が少ない
- 体格が大きく、自分の体重を支えるのに時間がかかっている
「サボっている」わけでも「怠けている」わけでもなく、
環境や体の発達が影響していることがほとんどです。
ハイハイが発達に大切な理由
「ハイハイしなくても歩ければいいんじゃない?」と思うかもしれません。
でも、PTとして見ると、ハイハイには歩くだけでは育たない大切な発達が詰まっています。
体幹・腕の筋力が育つ
ハイハイは、全身の筋肉を使う全身運動です。
四つ這いの姿勢で体を支えることで、体幹・肩・腕・足の筋力がまとめて鍛えられます。
この筋力は、将来的に「走る」「ジャンプする」「物を持つ」といった動作の土台になります。
手と目の協調運動が育つ
ハイハイは「右手と左足」「左手と右足」を交互に動かす動作です。
この動きは、左右の脳をつなぐ神経回路を発達させると言われています。
集中力・運動の協調性・学習能力にもつながるとされています。

全身と目を使って動くことで、脳がたくさん刺激されます。
手のひらの感覚が育つ
ハイハイ中に床に手をつくことで、手のひらへの刺激が豊富に入ります。
この感覚刺激が、手先の器用さや筆記具を持つ力の基礎になります。

手は、口の次に感覚が敏感な場所です。
いろんな刺激を入れることで、脳がより活発に刺激されます。
家でできるハイハイの促し方
まずはうつぶせ遊びから始める
ハイハイの前段階として、うつぶせ遊びをしっかり取り入れることが大切です。
うつぶせで頭を持ち上げる・腕で体を支える練習が、ハイハイの土台になります。
頭→上半身→お尻と順番に持ち上がっていくので、首・腕・体幹の筋肉が鍛えられてからじゃないとハイハイはできません。

嫌がる場合は、授乳後を避けてお腹が落ち着いているときに、短い時間から始めましょう。
ハイハイしたくなる環境を作る
床がフローリングで滑る場合は、ラグやジョイントマットを敷いて滑りにくくしてあげましょう。
どうしても滑りやすい環境では、手と足が踏ん張ることができなくなるので、やりにくくて嫌がります。
また、少し先におもちゃを置いて「取りに来て」と誘うのも効果的です。
大好きなママが一緒にハイハイして見せてあげると、まねして動こうとする赤ちゃんも多いです。
四つ這い姿勢を手伝う
お腹の下にタオルを丸めたものを入れて、四つ這いの姿勢を作ってあげる方法もあります。
体がどんな姿勢かを体に覚えさせることが大切です。
無理に動かそうとせず、まずは姿勢を保つだけでOKです。

この姿勢楽しい・面白いと思わせることができると、赤ちゃんもやりたくなります。
こんな場合は受診を
以下の場合は、小児科や発達専門の機関に相談してみてください。
- 1歳6ヶ月を過ぎても歩かない
- 片側だけ使わない・左右差が気になる
- 筋肉がとても柔らかい・または硬い感じがする
- 他の発達(言葉・表情など)も気になることがある

毎日様子を見ているママ・パパの違和感はとても重要。
「気になるな」と思ったら、一人で抱え込まずに相談することが大切です。
私の体験
うちの子もハイハイをせず、お座りからつかまり立ちに移行しました。
「ハイハイは全身を使う動き」とわかっていたので、意識的に床で遊ぶ時間を増やしました。
ラグを敷いておもちゃを置いて誘ってみたり、一緒にハイハイしたり・・
ですが、ハイハイよりもずりばいの方が動きやすいようで、なかなかハイハイをしませんでした。
その後も伝い歩きができると、歩く方が楽しいみたいで、ますますハイハイから遠ざかってしまいました。
そんな時、車やうごくおもちゃに興味を持ち始め、遊びながらハイハイをしてくれるようになりました。
発達の順番は違うけど、ハイハイができることを確認できてホッとした瞬間でした。
この事から学んだ大切なことは、
無理にハイハイさせようとするより、楽しく床で遊ぶ時間を作ることが大切
決められた時期に絶対にハイハイをしなくても、焦る必要はありません。
赤ちゃんはハイハイをできる能力は持っています。
・赤ちゃんがハイハイをやりたくなるような環境を作る
・赤ちゃんがハイハイをやる気になるまで待つこと(焦らず、どっしり構えて待ってあげる)
この2つを意識しながら、赤ちゃんと一緒に遊びながら試してみてください
【まとめ】ハイハイしないのは異常じゃない。 ハイハイしなくても焦らず、でも促してあげて
今回は、ハイハイについて紹介しました。
ハイハイについてまとめると、
- ハイハイをしない・少ない赤ちゃんは2割ぐらいいる
- ハイハイは、全身の筋力・脳の発達を促す
- ハイハイしやすい環境を整えて、楽しく促してあげることが大切
ハイハイをしないからといって、焦って無理に練習させる必要はありません。
ですが、ハイハイの機会を少し増やしてあげるだけで、体の発達にプラスになることは確かです。
「うちの子のペースで大丈夫」と信じながら、できる範囲でサポートしてあげてください。
心配なことがあれば、かかりつけの小児科や地域の育児相談を気軽に利用してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事がお役に立てると嬉しいです。

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